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by caffeinism

ツンデレ喫茶

最近のメイド喫茶事情はさっぱり分からないけど、執事喫茶が出来たとか栃木にもメイド喫茶が出来たとかいう情報をサークルで聞くもんだから、時代が変わったなとしみじみ思います。

正直言ってツンデレの黄金比みたいな意味不明な式があるみたいですが、初っ端萌え度の定義をツンがデレを上回る値の累乗なんてバカみたいにするから変な結果が出るわけで。理不尽だけどここではツン:デレ=7.4:2.6を使うことにする。

というのは、秋葉原にある妹系カフェのNAGOMIのイベントでツンデレイベント(?)みたいのが行われていたみたいです。当然ツンデレに精通してるオタクの人々が押しかけたのは容易に想像出来るのですが、はたして彼らを満足するツンデレを提供できたのかは謎です。

少し話を戻して、ツンデレの比といってもその定義も曖昧すぎだ。ツンデレは恐らく会ってしばらくはツンツンしてるけどしばらくして付き合うとデレデレする、というのが一般的な気がする。そうなるとそのツンとデレの比というのはその子に会ってから別れるまでのツンとデレの割合にすればいいのか、潜在的にその人間にあるツンとデレの割合かとすればいいのか。前者の時間におけるツンとデレの割合で考えると、例えば10年後もずっとデレであった場合はツン<<デレとなってしまい割合云々の問題ではなくなる。しかし後者の潜在的に潜むツンデレになると出会ってもデレデレがあって付き合ってもツンツンがあることになる。互いに矛盾していることになるが話が進まないのでここでは前者の出会ってからの時間に対するツンとデレの割合と仮定して話を進めたいと思います。

とりあえず今までの仮定として、「ツン:デレ=7.4:2.6」というのが一つと「ツンとデレの割合は、出会ってから別れるまでのツンとデレの割合を表したもの」とで二つ。ツンデレイベントの時間はきっかり一時間であるため、44分24秒はツンの時間であり、15分36秒はデレの時間にする必要が出てくるわけである。いろいろなイベントがあっただろうが、この際無視してとりあえずただの喫茶店な感じをイメージすると、店員と話す時間は恐らく5分程度である。その5分の中でツンとデレを定義式に従い7.4:2.6にするのは相当のテクニックが必要である。

そういえばツンデレにもいろいろなタイプがいるが、ツンとデレの時間だけで考えると、「前半がツンだけ、後半は完全にデレだけ」という場合と「前半も後半もツンとデレは存在するが、明らかに前半はツンの方が多いし後半はデレがメインである」というパターン。いわゆるデレかけ、ンデの微妙な期間のみツンとデレが混じる場合は前者の完全に分離パターンに入れることにします。これは完全にゲストの好みの問題になるが、あらかじめ入店前にどちらが好みかを聞いてから応対すればスタッフ側としてもやりやすいはずである。

もちろん時間という観点だけで考えるとそうなるが、一般的にツンデレのシナリオではデレに切り替わる際なんらかのイベントが生じるはずである。その大半が秘密がバレだり、大きなトラブルが生じるかであるが、そこまで一時間という限られた時間内でイベントを起こすのは難しいであろう。他にもツンデレにおける特徴を述べたらきりが無いのでやめるが、どちらにせよツンデレ喫茶を期待して行く客はある程度の妥協は必要かもしれない。完全に二次元の世界でツンデレに浸ってる人がツンデレ喫茶に入ってイメージと違っていてもそれが現代における二次元→三次元のシミュレーションの限界であることであることを自覚する必要がある。

ツンデレに関してはリアルの世界で二次元を超えられないことははっきりしている、ということを思い知らされる結果でもある。そういう意味では理想的なツンデレを想像してそれを文章やイラストで起こしているデザイナーの方々には感謝せざるをえないであろう。
by caffeinism | 2006-03-23 11:14